子宮頸がん知識

子宮頸がん検診①

20歳の頃から定期的に受けていた子宮頸がん検診。

一度も引っかかったことはありませんでした。

2020年春に、第1子の妊娠で初期検査として受けた子宮頸がんの細胞診も異常なし。

2021年秋に第2子を妊娠したのですが、そのときは海外に住んでおり、日本では妊娠初期に行われる子宮頸がんの細胞診がありませんでした。

2022年秋に、「そういえば、子宮頸がんの検診っていつ行ったかな、2人目の妊婦健診のときにした覚えがないな…」

と思い、子宮頸がんの検診を予約しました。

なんとなく嫌な予感はしていたのですが、

結果は「AGC」。

子宮頸癌細胞診の結果一覧(ベセスダ分類)
NILM:陰性(異常なし)

ASC-US:軽度扁平上皮内病変疑いあり
ASC-H:高度扁平上皮内病変疑いあり
LSIL:HPV感染、軽度異形成(CIN1)
HSIL:中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)
SCC:扁平上皮がんの疑い

↑扁平上皮系の異常

AGC:異型腺細胞
AIS:上皮内腺がんの疑い
Adenocarcinoma:腺がんの疑い

↑腺系の異常

Other(アザー):ほかのがんの疑い

AGCは子宮頸部の粘液を分泌する細胞(腺細胞)の形が変わっていて、がんの可能性があるという結果です。

癌が進むに連れてAGC→AIS→Adenocarcinomaと悪くなっていくイメージです。

もちろん、細胞診の結果がAGCであっても、精密検査で腺癌の診断になる人もいます。

AGCは腺系の異常といわれていますが、産婦人科の先生には「なんでもありの細胞」とも言われました。

扁平上皮系の癌、異形成の場合でもAGCの細胞が出る可能性もあるようです。

AGCだった場合は精密検査が必要なのでコルポスコピー下の組織診を受けることになりました。

子宮頸部をカメラで拡大して、穴あきパンチのような器具でパチンパチンと組織を何箇所かとる検査です。

「痛い」と聞いていましたが、私は痛みはあんまりなかったです。

エコーでも子宮、卵巣ともに異常なしでした。

組織診の結果は「軽度異形成(CIN1)」。

扁平上皮癌の手前、異形成との結果でした。

扁平上皮系でもAGCの細胞が出ることはあるので、結果としては矛盾せず経過観察でよいとなりました。

そのときはとてもほっとしましたが、今思うとこの頃から腺癌はあったのだと思います。

ハイリスクHPVのウイルス検査をして、すべて陰性だったので、ガイドラインでは1年後の検査でよいと言われました。(陽性なら半年後の検査)