広汎子宮全摘術で術後の後遺症、排尿障害になりました。
自己導尿が必要になりましたが、痛くてめげそうでくじけそうな日々を過ごしていました。
「自己導尿 痛くない 方法」などと検索してもあまり出てこず、途方に暮れた私でしたが、最終的には痛みはなく導尿できるようになりました。
自己導尿のコツを書いてみたいと思います。
自己導尿の物品
再利用タイプ
再利用タイプのカテーテル
長さ20cmほどです。
透明なケースの中にカテーテルが入っており、消毒液に浸かっているので再利用ができます。
1ヶ月に1回新しいものに交換(処方)してもらいます。
この写真の上側がキャップになっており、カテーテルを尿道にいれたあとにキャップを開けると尿が出てくる仕組みです。
キャップを開けるまでは尿が出てこないので、カテーテルをいれたあとに体勢を整えることが可能です。
(便座の上に鏡を置いてカテーテルをいれてから、座ってキャップを開けるなど)
消毒液(処方してもらう)
潤滑液の役割もあり、中にベンザルコニウムが入っているので消毒の役割もあります。
1日に1回カテーテルの中の消毒液を交換します。
使い捨てタイプ
これには長いタイプと短いタイプがあります。
看護師さん曰く、短いタイプが人気だそう。
再利用タイプよりも硬く、コシがあるのでしなりにくいです。
短いタイプ
リップくらいの大きさでコンパクト。持ち運びにも便利です。7-8cmくらい。
ひねって伸ばすと、こんな感じ。
ケースから出すとこうなります。この下の部分を挿入します。
上の部分はこうなっていて、キャップはないので入れたらすぐに出てきます。
なのでトイレの座面に座って、体勢を整えてからする必要があります。
看護師さんの話では、先端部分を自分の指でおさえて出てこないようにして、それから座って指を外す人もいるらしいです。
(化学療法中は尿を触らない方がいいので、この方法は勧められないですが)
ちなみに1ヶ月に120本処方できるようです。
1日5-6回導尿する場合は足りないので、再利用タイプと併用することになります。
膀胱炎になったのをきっかけに使い捨てタイプを処方してもらいましたが、個人的には再利用タイプより好きでした。
清浄綿(クリーンコットンA)
1回に1袋使用します。
感染を予防するため、尿道口をはじめに拭くのに使います。
これは自分で購入する必要があります。
意外と高い。(25包入で500円ほど)
70包入りがお得です。
それでも1日5-6回の自己導尿が必要な場合は2週間持たないので、1ヶ月に2000円弱かかってしまいます。
「滅菌済」で「一般医療機器医療脱脂綿にベンザルコニウム塩化物0.01%水溶液含有」の別商品を探してみました。
スギ薬局にある「エスセレクト 赤ちゃんの清浄綿」が100包入りで700円ほどでした。
ネットだとこれもそうです。
自己導尿のコツ
ここからは実体験を。
尿道口がわかりにくい
ライトで照らすと見やすくなります
尿道口はわかるのに入らない
私はこれでかなり苦労しました。
無理やり入ると痛いし、泣きそうになっていたときに看護師さんの助言で
「挿入方向を少し背側にする」ことで解決しました。
カテーテルがたわんでうまく入らない
こういうときは、カテーテルの7-8cmくらいのところを持って挿入するとたわみにくいです。
触った部分は不潔になるので感染を防ぐ意味でもいれないように。
そこを導尿が終わるまでずっと持ち続けるイメージです。
カテーテルをいれるとき、抜くときに痛い
これがかなり心が折れるポイント。
力を抜けと言われても恐怖心があってなかなか難しい。
息をふーっと吐くことを意識してしていましたが、慣れてくると入れる時の痛みはなくなりました。
慣れてからも抜く時が痛かったのですが、これも尿道の方向を意識することが大切です。
入れた時と同じ方向で(抜くときは気が抜けて前にひいてしまいがちですが、それはダメ)、
私は便座から立ち上がるときにカテーテルを抜いていました。これが一番痛みが少ないように感じました。
最後に
自己導尿をしているときは、術後でただでさえしんどいのに、痛いし難しいし、夜も起きて睡眠不足で、心が折れそうでした。
たくさん自分なりに調べましたが、検索ではあまりヒットせず、一人で悩んでいました。
慣れると痛くなくなるというのは本当なので、今自己導尿に悩んでいる方も自分に合った方法を見つけると苦痛でなくなると思います。
少しでも参考になれば幸いです。